参加人口は前年比5%増加し、1,414万人に
「パチスロのみする人」は3年連続の減少 |
2007年の遊技参加人口は、1,414万人と推計されました。05年にわずかに増加した後、06年大幅減少した人口ですが、07年は69万人(5.1%)の増加となっています。これは、95年の調査開始以来、前年の06年に次いで低い数字です。
内訳を見ると、パチンコ参加人口(「パチンコのみする人」と「パチンコ&パチスロ両方する人」を合計)は、前年比83万人(6.9%)増加し、1,284万人。
パチスロ参加人口(「パチスロのみする人」と「パチンコ&パチスロ両方する人」を合計)は、前年比23万人(3.2%)増加し、751万人となっています。
また、「パチスロのみプレイする人」は、04年の261万人から3年連続減少し、129万人となりました。
【尚、参加人口推計の基となっているスクリーニング調査の実施は、2007年7月】 |
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注1)遊技参加人口は、パチンコまたはパチスロいずれかをする人の合計。
注2)95年、96年は質問時にパチンコ(パチスロ含む)との聞き方をしていたため、パチンコとパチスロを合わせた数字のみとなっている。 |
■ 遊技参加の状況
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出所:パチンコ参加実態調査2008
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1回当たり予算額 |
パチンコ、パチスロともに大きく減少した1回当たり予算額 |
パチンコ1回あたりの平均予算額は、前回調査の17,915円より1,623円低い(9.6%減)16,292円となっています。06年より徐々に普及が広がった、特賞確率1/100程度のパチンコ機を中心とする遊パチや、貸玉料金を通常の4円から1円や2円とした低貸玉営業の普及も影響しているものと思われます。
パチスロ1回あたりの平均予算額は、前回調査の21,174円より3,542円低い(16.7%減)17,632円と大きく低下しました。
06年から07年の変化として、『2万円以上』、『3万円以上』の高額予算帯でが、それぞれ10ポイント以上の低下となっています。代わって、『1万円未満』の低額予算帯では、26.1%から33.5%へと増加しています。中でも「2千円未満」が、06年の0.5%から07年は5.5%と大きく上昇しているのが目立ちます。
ベースが高く比較的低予算で遊べるパチスロ5号機への移行が進んでいた7月時点での結果であり、完全5号機に移行した現在は、更なる予算額の低下が進んでいるものと推察されます。 |
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■ パチンコ1回当たり予算額
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■ パチスロ1回当たり予算額
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出所:パチンコ参加実態調査2008
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7月からの半年で、認知・利用増えた「低貸玉」 |
下の図は、08年1月時点でパチンコ店が提供しているサービスや営業方法についての認知状況と利用状況を聞いた結果です。現在利用率が高いのは、「低貸玉」(15.8%)、「禁煙コーナー」(12.3%)などとなっています。
2007年7月から半年間の変化は、認知率、現在利用ともに、「低貸玉」と「複数交換率」で大きく向上しています。中でも「低貸玉」で、認知率(27.4ポイント増)、現在利用(7.5ポイント増)ともに高くなっています。
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■店舗提供サービスの認知状況(遊技プレイヤー 08年1月)
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■店舗提供サービスの認知状況(遊技プレイヤー 07年7月から08年1月の差) |
出所:パチンコ参加実態調査2008
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5号機完全移行の影響大
パチスロプレイヤーの4割が『減少』、2割が『休止』 |
下の図は、パチスロ5号機のみの時代になった後のパチスロの遊技意向について聞いた結果です(07年7月及び08年1月調査)。なお、パチスロ5号機については、下記※にあるとおりに定義して質問。
パチスロプレイヤーでは、7月調査時には、32.4%が「減少(遊ぶ回数を減らす)」、10.8%が「休止(10月以降は遊ばない)」としていました。
1月調査時では、「減少(遊ぶ回数を減らした)」は43.1%、「休止(以前は遊んでいたが10月以降は遊んでいない)」は21.0%と、事前調査よりそれぞれ10ポイント高くなっています。
※5号機の定義
パチスロ5号機は、以下のとおり定義して質問をした。
・1回の大当たり(ビッグボーナス)で獲得できる最大のメダル枚数は、
448枚(パチンコ玉2,240個相当)程度まで。
・1日の最大獲得メダル枚数は、おおむね3,500枚(パチンコ玉17,500個相当)程度まで。
・ストック機能を利用した意図的な連チャンはしない。
・大勝ちはしにくくなるものの、低予算でも大当たりしやすくなる。
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■ パチスロ5号機の遊技意向(パチンコ、パチスロプレイヤー別)
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